『歴史と人物に学ぶ』 上田三三生著

「歴史と人物に学ぶほど生きた学問はない」ー 安岡正篤先生の言葉

このたび関係者の皆様に御許可をいただきまして、上田三三生先生の御著書『歴史と人物に学ぶ』『歴史と人物に学ぶ』第2集を掲載させていただくことになりました。一人の人物に4ページほどにまとめられていますので、読み聞かせに最適な本になっています。ぜひ人物学習に御活用ください。

上田三三生(う えだささお)先生 略歴
昭和3年、福岡県に生まれる。大谷大学卒。北海道公立高校教諭・教頭・校長を歴任。昭和63年退職。北海道で、青年活学塾・望雲塾などで定例講座のほか、企業の研修会で人物講話や先人語録の講義を行われていた。元北海道師友会理事長。平成21年10月 逝去。

はじめに
三年前に北海道の上田三三生先生の講演テープ(西郷隆盛)を聴いて感動をし、お手紙を差し上げた縁でご交流をしていただけるようになり、上田先生の人物講話のテープや、著書で学んでいました。私一人だけではと、毎月2,200部発行をしている社内報「フレツシュタニサケ」へ″歴史と人物に学ぶ″と 題して 、上田先生に寄稿をお願いし、平成十一年四月より掲載し、みんなで学んでいます。この記事が多くの読者に反響をよび、まとめたものがほしいと要望があり、記事に加筆していただき小冊子を発行することにしました。私も感じたこと、学んだことを一話ごとに書かせていただきました。(小冊子の中でM生とあるのは、私のことです)歴史上の人物を学ぶことは、生き方の極意を学ぶことと信じています。社会教育や入社試験等のテキストとして、そして日本の将来を背負う中学生や高校生にも読んでほしいものです。この小冊子が皆様に幸せをもたらすことを祈りつつ… … …。    松岡 浩

あとがき
タニサケの松岡さんとの御縁は、私の人物講話テープ「西郷南洲」を、お聴きくださったことに始まります。それは札幌の望雲塾での講義でしたが、テープが回り回って、四国の宇和島から岐阜の松岡さんの手に渡ったものでした。安岡正篤先生が「縁尋機妙・多逢勝因」という、お の言葉をよくお話しされました。「いい縁がさらにいい縁をよんで発展する、その働きはまことに霊妙不可思議なものである。こうして、多くのありがたいすぐれた因縁に出逢っていく」というような意味に解釈できると思います。松岡さんとの出逢いのおかげで、私はまた次々と新しい御縁に結ばれつつあることを実感します。この三年間の間に、ずいぶん勉強させられました。世の中にいろんな86方が、いろいろな方法、それぞれ学問求道にはげみ、世のため人のためつくしておられるかを知りました。つまり一隅を照らす灯となっておられる方がいかに多いかということです。まだまだ日本は大丈夫であります。この冊子は、松岡さんと私の共同作品です。すぐれた人物の生涯を、一人につき千三百五十字から千四百字で書くのは、実に難しいもので、十分に意をつくせません。それを松岡さんが適切なコメントで補ってくださいました。縁あってこの冊子を手にされた読者が、二十人の人物のどなたかに、心をひかれ、もっと詳しく学びたいと、志していただく機縁ともなれば幸いです。御参考になる資料など、お問合せがあれば、できるかぎりお手伝いいたします。
平成十二年八月吉日
この冊子が御縁で結ばれた皆様の、御清健をお祈りしつつ筆をおきます。望雲山荘にて  上田三三生

目次

第1話 徳川 光圀(黄門さまの実像)
第2話 中江 藤樹(孝は徳のもと)
第3話 上杉 鷹山(愛と信頼の政治)
第4話 塙 保己一(盲目の大学者)
第5話 良 寛  (純粋な生き方)
第6話 二宮 尊徳(経営の根本に道徳)
第7話 広瀬 淡窓(学問即実行の実学)
第8話 吉田 松陰(師の恩 ・友の益)
第9話 橋本 左内(十四歳の啓発録)                                              第10話 坂本 龍馬 (大政奉還の原動力)                                             第11話  西郷 隆盛 (敬天愛人の英雄)
第12話 山岡 鉄舟 (命も金も名もいらぬ)
第13話  渋沢 栄一 (論語と算盤)
第14話  頭山  満 (アジアの慈父)
第15話 杉浦 重剛 (昭和天皇の師)
第16話  御木本幸吉 (世界の真珠王)
第17話  山本五十六 (指揮官先頭の一生)
第18話  笹川 良一 (泥をかぶる人間)
第19話  双葉山定次 (不世出の名横綱)
第20話  安岡 正篤 (歴代総理の師)

第2集 工事中                                                            第1話 夏目 漱石 (師弟ノ和熟ハ育英ノ大本)
第2話 吉川 英二 (われ以外みなわが師)
第3話 尾崎 士郎 (能力はすなわち情熱である)                                             第4話 古賀 政男 (自分は大森の心を表現しているのだ)
第5話 竹鶴 政孝 (品質第一、常にホンモノで勝負しろ)
第6話 井深 大  (今度は違った分野でもう一つ文化勲章を)
第7話 盛田 昭夫 (うまく遊べない人間は、仕事もできない)
第8話 中岡 慎太郎(男ある者は勇を、智ある者は智をつくせ)
第9話 高橋 泥舟 (神仏は見えずして傍を離れず)
第10話 清水 次郎長(死ねば仏だ、官軍も賊軍もあるものか)
第11話  大山  捨松 (国のために死ぬよりは生きて尽くす)
第12話  後藤 新平 (人のお世話をし、むくいを求めぬよう)
第13話 新渡戸 稲造(われ、太平洋の橋とならん)
第14話  乃木 希典 (昨日の敵は今日の友)
第15話 広瀬 武夫  (七たび生まれ国に報ず)
第16話  副島 種臣 (至誠の心をもって人を使え)
第17話  小村 寿太郎(正直ほど人生にとって大事なものはない)
第18話  金子 堅太郎(親友は持つべきものだ)
第19話  柴 五郎  (またの栄えをうたがわず)
第20話  本間 雅晴 (さあ来い!)
第21話  今村 均  (最悪に対処して最善をつくす)
第22話 堀内 豊秋 (神ぞ知る罪なき罪に果つるとも)
第23話  伊達 順之助(生者必滅ハ宇宙ノ真理ナリ)
第24話 米内 光政 (答れに誇らず、詐りを恐れず)
第25話  広田 弘毅 (なに、山にうたれたようなものだよ)
第26話 鈴木 貫太郎(正前に腹を立てずに読まず励め)
第27話 沼田 惠範 (一人が始めなければ何も生まれない)
第28話 高田 好胤 (かたよらない心こだわらない心)


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