感想文祭り 第1回(間宮林蔵 中一160人、東京都、R050105)

優秀感想文

間宮林蔵のような、周囲の人たちを助けるために自分のできることを一生懸命にやる人のおかげで、今安心して暮らせるようになっている。(中一女子)

 印象に残ったのは「成功せぬうちは、帰ってくることはいたしませぬ」という言葉です。樺太について当時はまだ詳しくわかっていなくて、それを明らかにするために間宮林蔵は樺太に行きました。行く先についての情報は少なく、生きて帰れる保証もないことだったと考えられます。そんな危険なことに対して間宮林蔵は成功するまでは日本に帰らないと言ったことから、自分の命よりも国を守ることを優先する強い気持ちと決意が表れていると感じました。責任も大きく、危険なことなんてできればみんなやりたくないと思います。ですが間宮林蔵のような、周囲の人たちを助けるために自分のできることを一生懸命にやる人のおかげで、今安心して暮らせるようになっていると思います。
 私は間宮林蔵の生き方について勉強したことで、当たり前だと思っていることはこれまでにいろいろな人たちが苦しい思いをして変えてきたからできていることなのだと気付きました。だから、私も自分だけが良ければいいと考えるのではなく、周囲にまで目を向けられるように心がけたいと思います。

間宮林蔵は私にはない自己犠牲をする力と諦めない心を持っていた。(中一女子)

 間宮林蔵がすごいと思うのは諦めない心だ。私はすぐに諦めがちである。面倒くさい、時間の無駄だとすぐに投げ出してしまう。バスケの試合の時に勝てないと思ったらすぐに諦めてもう楽しめばいいやと思ってしまう。しかし、間宮林蔵は二回目に行けと命じられたわけでもないのに、諦めきれないからと自分の意志で探検していた。
 間宮林蔵は私にはない自己犠牲をする力と諦めない心を持っていた。私は、そんな間宮林蔵の生き様を参考にしたい。我慢できる力、人の役に立てる力を持つ人になりたい。

僕が通う中学校の校歌に国のために努めよ、とある。僕も間宮林蔵のように日本のために努力しようと思う。(中一男子)

 樺太で村長に大陸に連れて行ってほしいとお願いをしたときに、村長は殺されてしまうかもしれない、と言った。しかし間宮林蔵は、「死を覚悟しているから殺されたとしても悔いはありません。」と自分が言ったことをしっかりと守り抜いた。自分が言ったことに責任を持っているからこそ、このようなことを言ったのだと思う。そして固く決意をすることで成功するまで努力を続けることができたのであろう。もし、僕が間宮林蔵だったら、村長に反論された時点で、あきらめて江戸に帰ってしまうと思う。そうだったら樺太は半島であると思われ続けて、この後の歴史が大きく変わってしまったと思う。最後まであきらめなかった間宮林蔵は正確な地図を作り、ヨーロッパと対抗できて、国を守り切ったのである。僕が通う中学校の校歌に国のために努めよ、とある。僕も間宮林蔵のように日本のために努力しようと思う。

何事も諦めない心を持ち、最後まで自分を貫き通せるような人間に成長していきたいと思いました。(中一女子)

 間宮林蔵を学んで心に残ったことは、その実行力です。一度は失敗し、断念したものの幕府に懇願し、もう一度出発しました。幕府は「もう一度行け」と言っていないのに自分が諦めきれず、懇願してまで出発しました。そして、 樺太に海を見つけ、樺太は島であると発見したのです。この発見により、ロシアは交渉もなく樺太を自分の領地だと主張できなくなったのです。自分だったら行かなくていいなら行かないのに、間宮林蔵は強い思いを持って挑戦しようとしていて、すごいなと思いました。また、何事も諦めない心を持ち、最後まで自分を貫き通せるような人間に成長していきたいと思いました。

何があってもひたすら努力して挑戦するということの大切さがわかりました。(中一女子)

 間宮林蔵は、ロシアの軍艦が襲ってくる恐れのある七十一キロにもわたる海を命がけで渡り、調査しに行ったのです。樺太の調査よりも、私だったら命を絶対に大切にします。結果的に、命がけで調査したことが報われ、樺太が島であることを証明することができました。また、この努力のおかげで、日本人で唯一、世界地図に名を残すことができたのです。
 私は、このことについて調べてみて何があってもひたすら努力して挑戦するということの大切さがわかりました。どんなことがあっても、どんなに嫌でも、挑戦し続けることは大切だということを改めて知ることができました。私は、これから生活していく中で、毎日続けている学校に七時に行くということを、間宮林蔵が生涯で仕事を、第一に考えて、それに挑戦し続けたように、小さなことだけれど、中学生と高校生の六年間で挑戦し続けたいです。

何かを成し遂げるためには死をも厭わないその覚悟、彼にはそれがありますが現代人はどうでしょうか。私も例外ではありません。(中一男子)

 私は、間宮林蔵について学び、特に印象的だったのは、間宮林蔵の意志の固さです。間宮林蔵は樺太への探検出発の日に「成功せぬうちは、帰ってくることは致しませぬ。もし失敗に終わった場合には樺太に残り、その地の土になるか、もしくはアイヌ人として生涯を終えます。再びお眼にかかれるとは思いませぬ。お達者でお暮らし下さい」と、津軽藩の兵指揮格の山崎半蔵に残しました。この言葉だけでも彼の意志の固さが分かります。何かを成し遂げるためには死をも厭わないその覚悟、彼にはそれがありますが現代人はどうでしょうか。死とまでは言いませんが、それでもその覚悟が足りない人が多いのではないでしょうか。私も例外ではありません。己の日々の生活を振り返ってみると、明確な将来の目標などはなく、いつも通りの毎日をただ何となく過ごしているだけです。私は、間宮林蔵の生き様を自分に取り込まなくてはならないと思いました。

根気があることで才能は活き、やがて大きな成果となるということを学んだ。(中一男子)

 間宮林蔵が幼い頃から様々な才能を持っていたことが分かったが、才能自体は誰でも持っていると思う。そして私が彼から学んだことが、「根気の大切さ」である。サハリンの探検にて林蔵は多くの挫折の危機に陥っている。中には生死に関わるものもあった。そんな中、諦めずに探検し続けたことで大きな業績を遂げた。物事をすぐに諦めていては、才能は活かせない。だから、根気があることで才能は活き、やがて大きな結果になるということを学んだのだ。
 中学生になって半年以上経ち、生活に慣れてきた頃だが、テストの難しさや学校生活など中学生になったことで変化したことも多かった。これからも成長していく上で、たくさんの新たな経験をしていくことになるだろう。その過程で思わず投げ出してしまいたくなることが現れると思う。そんな時も根気よく物事に取り組めば、才能を伸ばすことや苦手を克復することもできると思う。だから、これからも間宮林蔵から学んだ根気の大切さを思い出していくようにしていきたい。

 今後はいままでやったことの無いものや難しいことがあっても、そこから逃げずに真っ向から挑戦していきたいです。(中一女子)

 私は間宮林蔵さんの生き方や考え方を見て命をかける、つまり、無謀に近いことに挑戦したとしても、直ぐに諦めるのではなく、どんなことをしてでも成功させてみせるという強い心を持って行動していくべきだと思いました。
 私は失敗を恐れてばかりで、新しい事や難しいことにあまり挑戦してきませんでした。しかし、それは自分が成長するきっかけを自分で捨てているということになってしまっていることになります。今後はいままでやったことの無いものや難しいことがあっても、そこから逃げずに真っ向から挑戦していきたいです。

授業の方法(担任の教師から)

(1) 概要
・扱った人物 間宮林蔵
・対象生徒 中学校1年生(地理)
・単元の位置付け 前時にヨーロッパ州でロシアの学習を行った。日本もウクライナと同様に、ロシアと国境を隣り合う国である。

(2) 授業展開
・東アジアの地図を見せる→「この中に、日本人の名前が載っています。探してみましょう」→間宮海峡に印をつける
・世界地図に名前が載っている唯一の日本人、間宮林蔵とはどのような人物だったのだろうか?→歴人HPへ。いくつかのリンク先を紹介(生徒用タブレット)
・「樺太は島であるとわかったことに、どのような意味があるでしょうか」
→ロシアと陸続きだったら、ロシア領にされてしまう。島ならば、日露間で交渉できる。
・「シーボルトは完成された日本地図を持ち出したことで処罰されましたが、なぜ当時、地図は国家機密とされたのでしょうか」→国防上、重要なものだから。
・授業を受けて、間宮林蔵についての作文を書く(宿題)


江戸時代、茨城県つくばみらい市、探検家、AH

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA