感想文祭り 第12回 中ニ 116人、横浜市、江戸時代後期、R060222 (累計参加1、048人)
概要
実施校・学年: 横浜市市立中学2年生
教科: 社会科歴史的分野
対象人物: 江戸時代後期 荻野吟子、高田屋嘉兵衛、大黒屋光太夫、間宮林蔵、橋本左内、長久保赤水、二宮金次郎
参加人数: 116名
表彰日: 令和6年3月25日
実施教師のコメント:
私がインフルエンザに罹患し、急遽何時間分かの補講をつけることになりました。適切な補講プリント等もなく、歴史人物学習館を頼ろうと思いました。
ちょうど学び終わった江戸時代の後期から課題となる対象人物を指定し、各自のタブレット(本校はクロムブック)を使って歴史人物学習館が推奨する動画を視聴することにしました。
生徒は熱心に取り組み、よい感想文が多数あったので、感想文祭りに応募しました。
特異な形での実施でしたが、教師が休んだときの補講教材としても歴史人物学習館は威力を発揮すると実感しました。補欠にあたる教師にも負担がかからず、とても有用な使い方ができると思います。
■荻野吟子
どのようなことをした人なのか調べて、まず、行動力がすごいと思いました。自分がいやな思いをして、他にも私のように困ってる人がいるんだなと考え、それを変えようと自分が女医になろうと決心したことがすごいと思いました。
吟子さんの男性の医者に診察される。恥ずかしさや屈辱はすごく分かります。「女医になる」という決意努力は、今の社会にすごく大きな影響をもたらしてくれていると思いました。荻野吟子さんの熱意が周りの人の意識を変え、そして今、彼女がいたからこそ、女性は堂々と働けるようになり、男女平等に生活できているのではないでしょうか。
荻野吟子が愛唱した「人、その友のために己の命をすつる。之より大なる愛はなし」という聖句から、他人の事のために自分が精一杯努力することを考えられることは、目標を叶える為に大切なことであると感じられて、とても心に残りました。
吟子の一番すごいと思ったところは、周りや家族から反対されても絶対に諦めず、最後まで自分の目標を貫き通したところだと思う。「強い意志、目標を持って、あきらめずに最後まであきらめずに行動する大切さ」などを胸に、今後の学校生活に活かして行きたいと思った。
人のために人生を尽くすというのは難しいことだけど、そこに立ち向かい、勇気があるなと思いました。私は女医の制度がない世の中をひっくり返す行動がとても心に刺さりました。私もこのように我慢している人のために、諦めないで日常でもどんどん進んでいきたいです。
■長久保赤水
赤水の行動で最も感心したことは、地図を作り始めることを決めたことです。なぜそう思ったかというと、今まで誰もやってこなかったことを自分から始めるのは、勇気と技術が必要で、実際に行動に移すのは難しいと考えたからです。さらに、赤水は地図に町の情報を載せていて、当時の人々の要求を理解しているのも、赤水の能力が現れていると思いました。
人の話を参考にして作るって、その情報が合っているかもわからないし、うそのことかもしれないのに、それで日本地図を作ったのはすごいし、相当な信頼関係とか、そういうのを築けなきゃできないと思うので、それをいろいろな人と築けていたのはとてもすごいなと思いました。
■間宮林蔵
林蔵の凄さはその行動力だと僕は思います。自分の納得のいく結果が出るまで居座る忍耐強さはすごいと思いますし、氷点下の環境でよく耐えられたと感激しました。この栄光は、日露戦争後の樺太の所有権にもおおきな一歩になったと言えます。
今回記事を読み、今では当たり前と思っている樺太の発見がその時代に、どれだけ大事なものだったのかを知り、別の動画を見て林蔵の根気のよい、良い意味で諦めの悪い性格が樺太を独立した島と発見できた大きな要因なのだと感じました。
「成功せぬうちは帰ってくることはいたしません」これは林蔵が出発の際、放った言葉です。自分も恐れず、たとえリスクをおっても、自分がやりたいことを実現させようと思いました。
日々の部活動でもそうですが、大変だったり、苦しい場面でいかに盛り上げられるか頑張れるか。その先に「勝利」や「成功への近道」があると思っていて、今回林蔵のエピソードを通して、もう一度「努力は報われる」という言葉を思い出し、精進して行きたいです。
樺太を探検して行くというのは責任重大で、とても危険なのに、みんなの為に、本気でやってくれて、自分を犠牲にしても、みんなのために動いてくれて、かっこいい人だと思いました。
私は国のためとか考えて動くというのはできなくて、これからも難しいと思うけど、たとえば、少しあまったお釣りを募金したりすることで、少しでも国の為にはなると思うので、このちょっとしたことを自分から取り組んでいきたいです。
■高田屋嘉兵衛
ロシアに連行され、日露両国の調停にあたることを決意した際に書いた手紙に「言葉もわからず言いたいこと伝わらず、どれほどつらいことになろうとも、その時は命をすれば構うことはありません」 などが示されてあった。そこから嘉兵衛の日本に対する強い想いや覚悟が伝わってきて、国のために身を犠牲にする覚悟を持っているのがとてもかっこいいと思った。また、その覚悟や信念がリコルドにも伝わったから、互いに強い信頼関係を築けてゴローニン事件を解決に導くことができたので、その人の思いや信念はとても大切なものなのだとわかった。