紫式部

紫式部は平安中期の人で生年は970~978年、没年は1014~1031年と幅がある
。藤原為時(ためとき)の次女として生まれ、一族に多くの歌人・文人を持ち幼児より一家に伝わる漢籍、歌書、物語の多くを読みあさり素質を開花させた。父為時は花山天皇に仕えたが986年花山天皇が出家したため職を失う。10年後一条天皇の時代に越前国の受領となり紫式部も同行する。帰京後998(999)年に藤原宣孝(のぶたか)と結婚したが一女をもうけて、1001年宣孝と死別した。1006年(又は1007年)一条天皇の中宮・彰子の女房として1012年頃まで仕えた。この間、紫式部は「源氏物語」を執筆し多くの人々に読まれた。源氏物語には約800首の和歌が挿入されており、それぞれが散文中に巧みに織り込まれ、しかも人物の内面を描写するという現代の小説に通じる作品に仕上がっており、今なお読み継がれている。

①紫式部の足跡をたどろう

紫式部とはどんな人物?

そんな人物であったか見てみよう。以下の資料に詳しく書かれていますが

1 紫式部はどんな人? 2 紫式部年表 3 紫式部の生涯  を読んで時代と出自を確認してください。

紫式部ってどんな人?

もう少し紫式部その人について性格や交際範囲については以下で学びましょう

「紫式部 源氏物語其の壱」『ちょっと学べる!天理図書館の文学ナビ』(10

先ず源氏物語がどのように成立し、全体の構成がどのようになっているのかを見てみましょう。源氏物語は三部構成になっており第一部は主人公光源氏の誕生と栄光、第二部は光源氏の苦悩と老い、第三部は光源氏の死後、薫を主人公にして物語は続きます。

【17分でわかる源氏物語!】あらすじ、紫式部全まとめ動画

源氏物語の一部、二部、三部の要約は以下のページから学べます。

声に出して読んでみよう

声を出して読んでみましょう。源氏物語は桐壺から始まります。

③さらに学ぼう

 源氏物語は以下の書籍で読むことができます。対訳付きがおすすめです。
源氏物語付現代語訳 角川文庫
源氏物語      岩波文庫
 源氏物語は多くの作家が現代語訳を試みています。与謝野晶子にはじまり、谷崎潤一郎、円地文子、田辺聖子、瀬戸内寂聴らが現代語訳を行っています。
紫式部は源氏物語以外に紫式部日記も書いています。この日記には仕えていた中宮彰子の出産前後の1008~1010年にかけての宮中諸事が書かれてます。紫式部の周囲にいた和泉式部をはじめすでに宮中を去っていた清少納言の人物評などみあります。
紫式部日記 現代語訳付き 角川ソフィア文庫
 さらに子供時代から晩年までの歌を収めた紫式部集があります。

④紫式部ゆかりの地を訪ねてみよう

石山寺

石山寺は紫式部が滞在し源氏物語の想を練ったと言われています。

紫式部ゆかりの地

京都には源氏物語の題材となった場所がいくつもあります。


京都府京都市、平安、文学者、AK

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