仁徳天皇(にんとくてんのう)
にんとくてんのう290年?~399年?(生没年不詳)
古墳時代、第16代天皇。応神天皇の第四皇子。応神天皇の崩御後、弟の菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)と皇位を譲り合い、空位が3年続いたが、菟道稚郎子が兄に皇位を譲ろうとして自決したため、ようやく即位を決意された。即位後、民家から炊煙が立ち上っていないのを見て民の暮らしを心配し、3年間税を免除された。その間宮殿の屋根が破損しても修理せず、質素倹約に努められたという逸話は広く知られており、「仁徳」の諡号もこの仁政に由来している。また河内平野で淀川の堤防築造、大規模な干拓事業をすすめ、広大な水田が開かれた。大仙古墳(仁徳天皇陵)は世界最大の墓として有名であるが、『古事記』、『日本書紀』は、仁徳天皇が仁政を行ったため民から慕われ、陵の築造の際には老いも若きも力を合わせ、昼夜を問わず働いて完成させたと伝えている。
①仁徳天皇の足跡をたどろう
『心優しき仁徳天皇の物語 はじまりや堺、仁徳天皇陵古墳を散策』 堺動画チャンネル(約5分)
仁徳天皇陵を散策しながら、天皇、皇后の御歌や大きな業績を見ていきましょう。
②仁徳天皇の言葉にふれよう
『古事記の天皇記「聖帝 仁徳天皇」をラノベ風に現代語訳してみた』 ラノベ古事記
『古事記』の仁徳天皇の物語をライトノベル風にアレンジ。小学生も楽しく、簡単に読めます。
『仁徳天皇(古事記)』 nihonsinwa.com
仁徳天皇と天皇をとりまく女性たちとの恋。嫉妬深い皇后・イワノヒメはそれを許しません。『古事記』を原文と現代語訳で読んでみましょう。わかりやすい解説付きです。
『仁徳天皇(日本書紀)』 nihonsinwa.com
『日本書紀』は仁徳天皇の言葉や事績を詳述しています。原文・現代語訳・解説があります。
『仁徳天皇の御歌』 やまとうた千人万首
仁徳天皇の御製を古事記より五首、日本書紀より一首、新古今集より一首紹介、解説しています。
③仁徳天皇の生き方から学ぼう
聖帝と言われた仁徳天皇、詠んだ歌に込められた思いとは』 天皇の歴史ナビタイトル
お互いを天皇にふさわしいと考える兄弟は皇位を譲りあいました。そして悲劇が起きます。
さらに学ぼう
『古墳はなぜ作られたのか?』 国際派日本人養成講座
世界最大の墓、大仙古墳(仁徳天皇陵)はなぜ作られたのか、当時の人々の思いに迫ります。また各社の教科書の記述の違いによって印象が大きく変わる点について分析しています。
『古代のロマンにふれる 百舌鳥古墳群』 堺市/堺動画チャンネル(約13分)
学芸員の案内で仁徳天皇陵古墳(大仙陵古墳)とその周辺の古墳を巡り、さらに堺市博物館に展示されている古墳の出土品を見ていきます。